<p>　政府は、１台（運転手１人）で大型トラック２台分の荷物を運べる「ダブル連結トラック」について、９月から首都高速道路、阪神高速道路、道央自動車道での走行を解禁する方針を明らかにしました。<br />　道内では、道央道の苫小牧東インター－旭川鷹栖インター間と、札樽道の札幌ジャンクション－小樽ジャンクション間が指定されるということで、道内で初めて見ることになりそうです。<br />　トラックやバスなどの運輸・物流産業は、運転手の時間外労働の規制強化で運転手が不足する、いわゆる「２０２４年問題」を抱えており、その解消を図ることが目的ですが、「ダブル連結トラック」は大型トラックの後ろにトレーラーの荷台をつなげる形で、全長は２５メートルにもなると言うことですから、安全運転への配慮も必要ですし、運転手の過大な負荷も心配です。<br />　また、通行可能区間以外との出入りや連結・切り離しなどについて、即座にイメージできる知識がありませんので、すこし調査研究してみます。いずれにせよ、本当に「２０２４年問題」の解決に繋がるのか、新たな労働環境の悪化に繋がらないのか、ご意見をお寄せ下さい。</p>

2024年7月25日 木曜日（№4460)

　今日の函館の天気は、晴れのち曇り一時雨、最高気温は27.9℃でした。

【最低賃金５０円引き上げを答申】

　２０２４年度の地域別最低賃金について、審議会は時給５０円を引き上げる目安を答申したことが報じられています。

（以下、北海道新聞から引用）

　中央最低賃金審議会（厚生労働相の諮問機関）は25日、2024年度の地域別最低賃金について、全都道府県で時給を50円引き上げる目安を武見敬三厚労相に答申した。審議会は、地域格差是正のため3年ぶりに目安を一律とし、答申では政府に対し、中小企業などの賃上げ原資確保につながる取り組みを継続するよう求めた。
　
　引き上げ額は4年連続過去最高で、目安通り改定されれば全国平均は5％増の1054円、北海道は1010円となる。岸田文雄首相は同日、官邸で「力強い引き上げを歓迎する。（中小、小規模企業の）労務費転嫁のためあらゆる制度を動員し、生産性向上に全力で取り組む」と述べた。
　
　目安はA～Cの3ランクで提示。目安が同額の場合、最賃が低い地域ほど引き上げ率は高くなり、Aは4.6％、北海道を含むBは5.2％、Cは5.6％となる。
　
　連合の清水秀行事務局長は談話で「社会全体の賃金底上げにつながり得る」と評価し、地方審議会での地域間格差是正に向けた議論を期待。中小企業にとって賃上げに向けた課題は多く、日本商工会議所の小林健会頭は「政府は生産性向上の支援と価格転嫁の商習慣化をより強力に進めてほしい」とコメントした。

（以上、引用終わり）

　北海道は５０円引き上げられると１０１０円となり、ようやく１０００円に達することになります。

　働く側としては歓迎ですが、雇用側にとっては厳しい面もあると思われ、記事にあるように中小企業にとっては適正な価格転嫁がされていない現実のあるのだろうと思います。

　いずれにしても、物価上昇以上の賃金水準とならないと生活が改善されないので、そこがクリアされるようにしてほしいと思います。